【WordPress】静的htmlサイトをフルCMS化するときにURLを変えないためのパーマリンク自由自在プラグイン「Custom Permalinks」
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how to, ウェブ・ネット・PC(パソコン), サーバ・プログラム
目次
静的htmlサイトをCMS化(WordPress化)するメリット
一家にひとつは古い静的htmlで運用してるサイトってありますよね?
それなりに評価が高いサイトだったりして、上手に運用していきたいのですが。。。
やはり静的htmlサイトのデメリットである
- html/cssの知識がある人しか触れない
- 触れたとしてもサイトの修正が(html直打ち)で面倒
- 新規ページ作成がコピペとはいえ、それなりに大変
- ヘッダーやサイドバーメニューの変更があると全ページやらなければならない
などの理由からか定期的な更新が億劫になり、サイトの更新頻度も落ちたり、サイト内の情報も増えづらくなってしまいます。
その点CMSですとそういった点もかなり解消されます。
- 軽微な変更であれば誰でも修正可能
- 新規ページ作成もかなり楽
- ヘッダー・サイドバー・フッターなどの共通部分はテーマ編集で即全ページ反映
など管理面で非常に楽であり、更新頻度・サイトボリュームの部分で静的htmlとは比べものにならないくらいメリットがあります。
※もちろん動的サイトのため動作は静的サイトよりも遅くなり、小規模なサイトであれば静的htmlのほうが良いという場合もありますが。
で、今回はその静的htmlサイトをフルCMS化(WordPress化)する際に起こるURLが変わっちゃう問題の対処方法についての記事です。
静的htmlサイトのURLの規則がぐちゃぐちゃ(;_;)
古くから運用しているサイトだったりすると、作成当時はCMSなんて全然主流じゃなくって、将来CMSにするなんて思いもよらなかったりします。
そうすると例えばこんなかんじで、
ファイル名(すなわちURL)の規則がバラバラで
http://yourdomain.com/bbb/
っていうふうに、「/(スラッシュ)」で終わるURLも存在すれば。
更に、それとは別に
http://yourdomain.com/aaa/hoge.html
のように「○○.html」で終わるURLなどが混在することが増えてきます。
本来はURL命名の規則は揃えるのが好ましいのですが、まあ小学校のころの自分の作文とか読むと日本語がめちゃくちゃなんてことよくありますよね?
それと同じく昔の自分というのは往々にして馬鹿なのです(^_^;)
「/(スラッシュ)」で終わるURLもindex.htmlじゃないの?
でも、
http://yourdomain.com/bbb/
は、ファイル構造見たら
http://yourdomain.com/bbb/index.html
だもんでこれらを
http://yourdomain.com/example.html
http://yourdomain.com/aaa/hoge.html
http://yourdomain.com/bbb/index.html
と考えれば、「○○.html」で終わるURLとして、ルールが混在しているわけじゃなくない?と思うわけですが。。。
一般にindex.htmlはなしに正規化する
多くのサーバの仕様で「index.html」は省略しても表示されたりします。
それで問題無いように思うのですが、実は全く同じ下記2サイトが
http://yourdomain.com/bbb/
http://yourdomain.com/bbb/index.html
seo的には2つの全く別のサイトと見られてしまい(厳密には若干に違いますが)サイトの評価が分散されるという被害を被ります。
それを防ぐために一般的には「index.html」のありなしは.htaccessなどで正規化をしてやります。
これと同じものでwwwありなしも同様に正規化するのが一般的です。
やり方はgoogle先生にいろいろと載っておりますがまあ、まとめとして。
Options +FollowSymLinks RewriteEngine on RewriteCond %{THE_REQUEST} ^.*/index.html RewriteRule ^(.*)index.html$ http://www.yourdomain.com/$1 [R=301,L]
というわけで、早速URLの命名規則がぐちゃぐちゃという振り出しに
WordPressのカスタムURLやプラグインだと限界が
で、今回はCMSでは恐らく一番メジャーなWordPressを使います。
カスタムURLの自由度もかなり高く設定も楽です。
WordPressn パーマリンク設定
などでgoogle先生に聞けばいろいろ教えてくれるので省略しますが。
しかし、今回のようにURLの命名ルールが混在している場合は色々と難しいです。
一般に静的htmlサイトをCMS化(WordPress化)する際にWordPressの中の固定ページという機能でサイトを作っていくのですが。
この固定ページのURLは設定次第でカスタムに自由に命名できます。
それこそ
http://yourdomain.com/aaa/
http://yourdomain.com/bbb/
といった具合にできますので、其の部分ではCMS化(WordPress化)も問題無いですが、
http://yourdomain.com/examle.html
http://yourdomain.com/aaa/hoge.html
など「○○.html」で終わるURLは再現できません。
もちろん固定ページで作成したURLを「○○.html」にするというプラグインも存在します。
.html on PAGESで固定ページに.htmlや.htmの拡張子を付ける
デフォルトのWordPressの機能では、固定ページのパーマリンクの末尾に、.htmlなどの拡張子を付与することができないのです。
固定ページを上手に利用しカテゴライズを考えていた方にとって、やや、使いづらい印象でしょう。
今回解説する.html on PAGESは、固定ページにも.html等の拡張子を付与させることができるプラグインです。
これを使えば固定ページも「○○.html」で終わるURLは再現できます。
が、この.html on PAGESというプラグインは強制的に固定ページのURLを「○○.html」で終わる形にしますので。
反対に「/(スラッシュ)」で終わるURLが再現できなくなってしまうということになってしまいます。
URLが変わるときは301リダイレクトするのが一般的だが。
そこでよく用いられるのが301リダイレクトという方法です。
具体的には
http://yourdomain.com/examle.html
このURLが先の説明の通り再現出来ないです。
そこで、http://yourdomain.com/examle.htmlと同じ中身の
http://yourdomain.com/examle/
を仕方なく作成をしておき、http://yourdomain.com/examle.htmlにアクセスされた際にそっちに自動的に転送してしまおうという方法です。
先の「index.htmlの正規化」のところと同じ方法です。正規化の方法でも紹介したとおり
Options +FollowSymLinks RewriteEngine on RewriteCond %{THE_REQUEST} ^.*/index.html RewriteRule ^(.*)index.html$ http://www.yourdomain/$1 [R=301,L]
R=301って部分がありますよね!これです。
「index.htmlの正規化」同様以下みたいに.htaccessでの設定でも良いですし
<Files ~ "^\.(htaccess|htpasswd)$"> deny from all </Files> Redirect permanent http://yourdomain.com/examle.html http://yourdomain.com/examle/ order deny,allow
もっと簡単にWordPressのPluginで301が簡単にできるやつもあります。
これの良い点はサイトの持っている評価が引き継げる点です。
これまで静的htmlサイトの時に気づきあげた評価がURLが変わってもseo的には検索エンジンに引き継げるのでまたイチからサイトを頑張って育てるということはありません。
また、seo的な問題以前に過去のURLに訪れた際に404(サイトが存在しません)にならず自動的に転送されるのも、非常に都合が良いです。
しかし、これで万事解決ではありません。
301リダイレクトで引き継げるサイトの評価は85%
301リダイレクトは昔ブラックハット的なseoに用いられた歴史があり、出来る限りしないほうが良いとされてきました。
301リダイレクトをSEOに使用?絶対にしてはいけない事とは?
グーグルはSEO目的での301リダイレクトを認めていません。
よって、
やり方によってはグーグルにSEO目的と判断されてしまい、
最悪ペナルティをもらってしまう可能性もあります。
しかし、最近はgoogleのほうでもある程度情報が出てきて正しい301の使い方であれば気にする必要はないという考え方が比較的一般的と言われています。
301リダイレクトで何%のPageRankが失われるのか? => リンクを通したときと同じ
しかし、あるページが持つPageRankはそのすべてがリンク先ページへ渡されるわけではありません。
PageRankのオリジナルの論文には85%ないしは90%に減じてリンク先ページに渡されると書かれてます。
つまりリンクによるPageRankの受け渡しもそのいくらかが失われることになります。
301リダイレクトの場合もこれと同じことが起きているのです。
(中略)
「どのくらいかわからないけどPageRankがなくなるのが嫌だからサイト移転するけど301はやめておく」なんてことはあり得ないわけです。
もちろん、状況によってはrel=”canonical”が適しているケースもあれば、「URLが変わりました」として移動先のURLだけを単に記載しておいたほうがいい(おかざるを得ない?)ケースもあるかもしれません。
そんな場合は301リダイレクトを使わない別の選択肢をとることもあるでしょう。
しかしそうは言っても、PageRankを失うから301リダイレクトを使わないほうがいいという思考はナンセンスだということです。
とまあ、じゃあCMS化(WordPress化)によるURL問題が解決出来ない問題は301でいいじゃねえか?
ということですが、ネガティブな意見も少数とはいえ見られますし、やはり若干とはいえ評価が落ちることは事実ではあります。
なので、これまで都市伝説的に恐れられていた301ネガティブ神話を真に受ける必要はありませんが、もし301を使わずにURL問題が解決出来るならそれに越したことはない、というのが一応素人ながらボクの考えです。
URLが自由自在のプラグイン「Custom Permalinks」
だらだらと話して来ましたがようやく本題。
繰り返し述べているように
http://yourdomain.com/bbb/
っていうふうに、「/(スラッシュ)」で終わるURLも存在すれば。
http://yourdomain.com/aaa/hoge.html
のように「○○.html」で終わるURLなどが混在するのが原因でURLがWordPressで再現できないので、
規則がバラバラでも自由自在にカスタムURLを使えるプラグインがあればOK
なわけです。そんな都合の良いやつあるんかいと思うとありました(笑)はい。
こいつを使えば固定ページのURLが自由自在、すなわち
「/(スラッシュ)」で終わるURL
http://yourdomain.com/bbb/
でも、
「○○.html」で終わるURL
http://yourdomain.com/aaa/hoge.html
でも、簡単に設定出来ます。早速使い方をと思っても
プラグイン「Custom Permalinks」の使い方は超カンタン!プラグイン入れるだけ
小見出しで全て終わりなのですが。。。
まずはプラグインを入れます。入れ方はこの記事に辿り着くような人は当然知ってるよね(笑)
とまあスクショオンパレードでプラグインインストまで来ましたが、設定含めすべてこれで終了です。
で、実際にはどうするか?というと特にプラグイン内の設定とかではなく、普通に固定ページ作成画面で
こんな感じでURLを入力できます。
これでしたらこのプラグイン入って無くでもパーマリンク設定をしていれば出来るのですが、ここに「.html」って入力しても無視されたり文字がつながったりします。
また先で紹介したプラグイン「.html on PAGES(.html強制的につけるやつ)」だと
こんな感じで「.html」が消せなくなってたりします。
その点このプラグイン「Custom Permalinks」は
までも何からなにまで自由自在です。
というわけで静的htmlサイトからCMS化(WordPress化)でURL問題にお困りでしたらぜひ参考に(*^_^*)
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Comment
「301リダイレクトをSEOに使用?絶対にしてはいけない事とは?」についてですが、リンク先の情報が間違っています。正しくは「SEOスパム」のことを言っています。SEOを認めていないわけではありません。
また、URL構造に規則性がないサイトは強引にURL構造を引き継ぐより、WordPressを導入するタイミングで構造自体を見直し、過去のURLは301リダイレクトとするのが賢明かと存じます。
理由の主なものとしては以下となります。
・同じテーマの詳細ページを多くもつカテゴリページは検索エンジンに好まれる
・どのテーマにアクセスが集中しいるかなど、サイト全体のアクセス解析が容易になる
・規則性のある構造は各階層ごとのSEO効果を高めやすい
・ディレクトリ構造とリンク構造はイコールであることはSEO的にもアクセス解析的にも好ましい
SEOの特性上、個々の記事ページがミドルキーワード以上で上位表示されるのはまれです。
また、規則性のないサイト構造自体がSEOを無視しているので、無理してURLを引き継ぐだけのメリットはありません。
ですので、個々のページの評価に執着せず、サイト全体で検索エンジンから高い評価を得やすくするほうが賢明かと存じます。
貴重なご意見ありがとうございます。
個々の記事の上位表示というのは、静的サイトだと、比較的起こりうると思うのですがいかがでしょうか?
たとえば、ネッショップなどですと、商品別ページごとに、その商品名などで、といった具合に。。。
点で的はずれでしたらすいません。
最初にコメントいたしました通り、「個々の記事ページがミドルキーワード以上で上位表示」されることはまれとなります。
ネットショップの商品別ぺーじが、商品名などの検索ボリュームの少ないスモールキーワードの部類で上位表示されることは珍しくありません。
しかし、同然ながらすべての商品ページが上位表示されるわけではなく、個々のページのアクセスも小さいため、スモールキーワードで大きなトラフィックを生み出すには、かなりのページ数が必要となります。
また、サイトをうまく設計しないと商品ページしか検索からのアクセスがなく、経費と労力が非常にかかる事となってしまいます。
本格的なアクセス解析をしていただくとお分かりになるかと思いますが、各階層・各カテゴリ・各ページごとに流入元となるキーワードは様々です。情報構造設計というものを意識してサイトを見ますと色々ヒントが見えてきます。
■ヒント
・トップ>大カテゴリ>小カテゴリ>詳細ページ
・Webサイトは点でなく面でとらえる
※Web上にある情報はほぼ小手先のテクニックしかありません。いわゆる「点」です。
重ねて貴重なご意見ありがとうございます。
ぜひ参考にさせていただきます。
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