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知多市議会議員「川脇ひろゆき議員」を訪ねて~その3 大企業からの転身 ITと政治の可能性~

公開日: : 政治

知多市議会議員「川脇ひろゆき議員」へのインタビュー連載3回目です。

【過去記事】
知多市議会議員「川脇ひろゆき議員」を訪ねて~プロローグ~
知多市議会議員「川脇ひろゆき議員」を訪ねて~その1 選挙所感と市議会議員のお仕事とは?~
知多市議会議員「川脇ひろゆき議員」を訪ねて~その2 地方議員の分類と選挙にでるキッカケ~


前より間隔狭めるとか言ってたくせに更に間隔広がるというダメ人間m(__)m

まあ坊主も走る師走ということで。。。



大企業社員から市議会議員への転身について


-そういった理由でリスク覚悟で市議会議員に、ということなのですが、やっぱり親御さんは泣けてきますよね(笑)?

そうですね、地味に…というか、全力で反対されました。お前はなにを考えているのだと(苦笑)。反対されることは予想していました。せっかく悪くない大学を出て、NTTという大手かつ安定した企業に就職出来たのに、なぜリスクの大きい市議会議員になるなどと言うのかと。

この指摘はもっともで、立候補時点での年収はほぼ同等ですが、市議会議員になるとこれから収入が下がることはあっても上がることはない。厚生年金もなければ、何よりも4年に1度の選挙で落ちれば職を失うという物凄く不安定な身分になる。

私は合理主義者ですので、議論が論理的ではないことを好まないのですが、この説得だけは論理的に説明することが出来ないのが悩ましかったです。大抵、転職というとステップアップや、過酷な環境から逃れて。というのが理由になるかと思いますが、NTTは日本でも屈指の安定企業であり(リーマンショックの時も業績はびくともしませんでした)、働きやすさや休暇取得率など、待遇も申し分なかった。昨今話題になっているブラック企業の対極にある超ホワイト企業。そこからの市議会議員へ転身を図ることを説得力のある台詞で説明するのは難しい。だから「昔からの目標だった。やりたいことがある」と非論理的な主張ではありましたが、なんとか(理解はされないながらも)納得して貰いました。




-社会的信用度で言えばクレジットカードで作れなくなるって本当なんですか?

実際の所どうなのでしょうね(笑)? 以前より使用しているものを継続利用しているため、新たに作っていないので正確なところはわかりませんが、間違いなく社会的信用は落ちると思います。

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地方議会の必要性


-こんなこと実際に議員さんに聞くのはあれなんですが、最近では地方議会のそもそもの必要性みたいな視点で語れること多いじゃないですか?そういった意味で地方議会の存在意義というかその辺りどうお考えでしょうか?

市議会の存在意義の観点で言えば、機能の点から必要なものであると言えると思います。それは市議会の役割として、行政へのチェック機能を働かせなければならないからです。もしも行政が権力を自由に行使することが出来て、その行使を監視されないとしたら、夕張市ではないですが、破たん自治体が続出するでしょう。

橋下徹氏が市長に就任される前の大阪市(その前の大阪府でも結構ですが)に代表されるように、行政は効率性やコストパフォーマンス意識は、優先順位が物凄く低い。これは何も地域行政に限ったことではないのですが、税金という他人の(みんなの)財布のお金を使う際には、倹約の意識が欠けてしまうんですね。節約するインセンティブに欠けるのと、税金を使うのが魅力的な仕事というのが理由になると思います。

日本全国で、でたらめな需給予測で箱物が造られ続けてきたことも、ここに起因していると思います。実に魅力的な仕事ですよね。あったら良いな、欲しいなと思うものを企画して発注する仕事は。住民も建設時・サービス提供時は喜んでくれます。でも、それが利用料でペイできるのか? 維持費はどうするのか? そもそも需要はきちんとあるのか? という熟慮を、自分や家族のお金であったら慎重になるのに、税金になると甘い見通しを立ててしまう。負の遺産の完成です。

とネガティブなことをお話ししましたが、地域行政の施策の一つ一つの妥当性や効率性をきちんと議会でチェックしていかねばならない。がしかし、いまの地方議会の形態や運営がその機能を適切に担っているか? という点は大いに議論があると思います。行政と議会が懇意であるため、議会が形式的なものに留まり、行政にプレッシャーや危機意識を与えられていないことが多い。だから存在意義が問われるのでしょう。

私は地方議会には改善すべき点が大いにあると考えており、何よりも役割として市議会議員は行政にもっと貢献できることがあると考え志しましたので、議会のあるべき姿に向けて、議員の仕事の可能性を発揮していきたいと考えております。

もう一つ指摘されるのは議員人数の問題ですね。これは国会でも国会議員の定数の是非について議論になっていますが、市議会議員の適切な人数は? というのは昔から議論になることが多いです。





-川脇さん個人としてはこの人数についてどう思われますか?

当事者になってからと、第3者では意見が180度異なってしまう議論なので難しいですが(苦笑)、費用便益の観点から言えば、議員も公務員も少ないに越したことはないでしょう。難しいのは、株式会社であれば、コストセンターとプロフィットセンターを分けて考えることが出来ますし、利益を上げるという命題に対しての合理的な判断が下せます。がしかし、行政は住民にサービスを提供するのが目的のため、スリム化や効率化を定量的に図り辛い。

私は仕事の成果が評価される仕組みが望ましいと考えます。企業では売上でも開発でも成果を適切に発揮している人は評価されますし、重宝されます。国会議員でも地方議員でも公務員でも、対価に見合う働きをしていれば、いち納税者として納得出来ると思うのです。だから報酬に見合った仕事をしているか、きちんと成果を出しているかの観点を大事にしたいと思っております。

話が少し逸れてしまいましたが、知多市では、大字(おおあざ)「地区」が30程度あります。八幡、八幡新町、新知、新知東町、新知西町、佐布里、岡田、日長、新舞子、大草、金沢、南粕谷、大興寺、つつじが丘、清水が丘、にしの台、旭南、旭桃台、梅が丘、朝倉町、原、西巽が丘、長浦 等々。(※漏れていたらすみません)。この大字単位で市議会議員が欲しいのだと、複数の方からお聞きしたのが私にとっては斬新でした。





-僕個人的には、人数自体はやはり多いのかな?となんとなく思うと同時にお話しに出た区割りという意味で、知多市内の分断どころかそもそも市町村という区割りがそもそも細かすぎるんじゃないかな?と。

選挙をしていて驚くほどに感じたのが「字(あざ)意識」「おらがまち意識」です。私は地元意識には肯定的ですが、この地元愛が大字(おおあざ)単位で細分化されている。例えば、チラシを配っていても「どこの地区?」と数えきれないくらいに聞かれました。つつじが丘ですと答えると、君は、良いことを主張しているし、チラシも魅力的だ。それに若い人に頑張って貰いたい。けれども、地域(大字)が違うから応援できない。という台詞を本当に多くの人から聞くのです。もちろん私も地域に愛着や誇りはありますが、知多市は行政単位として一つですし、大字(おおあざ)が違うだけで市議会議員は余所者になるのかと、驚きましたしショックでした。

これは「字(あざ)単位が地縁組織として日常生活を通して地元意識を醸成していること」が大きく、そのため「字(あざ)単位で自分達や地元の利益を代弁してくれるような候補者が欲しい」というこれまでの歴史というか、心理が働いているのだろうと私は分析しています。歴史のある古い土地柄の地域では特に強いです。

これらの意識があるため、知多市という狭いコミュニティをさらに分断して細かく分けて、それぞれの地区の代表みたいになってしまっている。個人的には、市政運営のチェックや、住民サービスの向上、住み良い知多市のために「字(あざ)意識」はそこまで重要なのかな?と疑問があります。もちろん、地域でもっとも身近な議員の方が一番要望をお伝えしやすいとは思いますが、地域限定ではなく、知多市がもっと良くなるためには、知多市がもっと住みやすくなるためには、という視点があっても良いのではないでしょうか? という思いでこれから仕事をしていきたいと思います。現在、議論されている道州制も小さな地域割りの拡大の議論ですし、少子高齢化の社会において広域行政の視点は欠かせないと考えています。





議会制民主主義とITの可能性


-人数の多い少ない論でいうところで、議会制民主主義という制度がそもそも代議士制というように、国民全員が意見を出すのはコスト的に合わないので代表者が変わって議論する、というのはその通りなのですが、インターネットはじめとするIT分野でより直接民主主義により近い形も大分、土壌は整いつつ有る、というような話も有るのですが、この政治とITとの関わりについてはどうでしょう?

ITやインターネットは国政、地域行政に関わらず、大きな可能性を持っていると思いますし、ツールとして非常に魅力的です。エストニアのように電子投票が実現されるのが理想だと考えています。なぜならば、ITの価値は時間と場所の限定からの解放、つまりは、手間&暇を省くことにありますから。選挙で言えば、投票に時間も手間もかからないようにする仕組みがITにより可能となります。

ただし現状では、インターネットを活用した広報のみが認められている状態ですので、ネット選挙解禁などと謳われていましたが、影響力は限定的であると感じています。先ほどお話しした選挙に行く年齢層と人数の観点からも言えますが、ネットでどれだけ影響力を持っていたり、素晴らしいコンテンツを発信していたとしても、投票する人や層が目にする機会が少ないためです。

TVのプッシュ型メディアと違ってインターネットはプル型メディアです。そのため、元々興味がある、調べる意欲がある人にしか情報は届かない。ドブ板選挙という言葉に代表されるように、選挙では泥臭い活動をする方が効果があり、選挙ではまだネットの利便性は制限されてしまっていると思います。ただし、非常に魅力的なツールであることは間違いないですので、これから政治の世界でもネットの利便性が発揮されていく(規制されない)ことを望んでいます。





-とはいえ僕の見る限りでは知多市の議員の中では、比較的ホームページ・SNSはじめネット上での活動は活発な議員さんだな?という印象なのですが、そのあたりはやはりそれなりの可能性は感じているのでしょうか?

えぇ、ITやインターネットは積極的に活用していきたいですし、コンテンツの発信手段として非常に有益だと確信しています。私がこれから市議会の活動をする際や、住民の皆さまにお伝えしたいことがある場合に、WEBサイトやSNSの発信が一番簡易であり、ご覧になっていただく方の視点からも、いつでもどこでも情報にアクセスができ、効率的でもあります。スマホの普及率が上がりましたので、情報が届く人、見てくれる人はこれから少しずつ増えていくのではないかと期待しております。そうはいっても、チラシ等の紙媒体の方が周知力は高いので、上手く分けながら情報発信していきたいですね。




ちなみに、私のホームページ「川脇ひろゆきWEBサイト」の投票日前後(2015年4月26日が投票日)のアクセスは以下の通りです。
2015年4月25日 101UU 412PV
2015年4月26日 331UU 1154PV
2015年4月27日 240UU 820PV

月刊PVは約7,000でした。UUは日単位でしか取得できていないのですが、恐らく「500人~800人/月UU」程度。つまりは、私に興味を持ってくれている、応援してくれている1,000人未満にしか見られていない可能性が大きいのです。マーケティングの観点から言えば、ユーザロイヤリティを向上させるためには非常に有効ですが、新規顧客開拓にはネットの力はまだまだ力不足です。

だたし、ネットへのアクセスツールがPCだけだった頃は、街中で気になる候補者が仮にいたとしても、その名前を家に帰るまで憶えていて、更にPCを立ち上げて検索しなければならないという不便さがあったのが、それがスマホだとその場で調べることができるので、有権者の方へのアピールのすそ野は広がります。

ちなみに、私のWEBサイトへのPC(デスクトップPCやノートPC)とスマホの比率はどれくらいだと思いますか?



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-一般的なwebサイトだとスマホがついにPCを抜いたみたいなことがよく言われますが、それよりも若干スマホ比率が高いってぐらいですか?

Facebookを使ってデータ分析しましたので、紹介します(笑)。私のFacebookアカウントへ2015年4月にアクセスした人の約95%がスマホもしくはタブレットからの訪問でした。デスクトップPCやノートPCからのアクセスは5%しかない。驚きの数字です。Facebookアクティブユーザの一部のみしかパソコンからはアクセスしないのでしょう。そもそも、Facebook自体がROMオンリーな人も少なくありませんからね。それに、パソコンは持っているけれども、あまり使わないという世帯も増えているのかもしれません。




-圧倒的ですね!最近はPCの売上もだだ下がりで今後ますます拍車がかかりますね?

私はPCのない生活は考えられないのですが、スマホで用足りるのかもしれません。最近ではPCを持たない人が増えてきていて、スマホがあればPCは必要ないという価値観なのかな?と分析しています。スマホで日常生活の需要は完結してしまっているのでしょう。ネットショッピングとかソーシャルゲームとか。情報を加工/発信するためには、PCは不可欠ですが、それ以外では必要とされていないのかもしれませんね。




-マーケティング的なもので言えばズバリ票読みにも有効なんてゲスい話ですが(笑)

それはリアルな話、模擬投票とか出てきそうですね…。いずれにせよ、スマホで投票出来るようになると選挙自体が根本的な変革を迎えると思います。技術的には可能です。実現の可能性は低そうですが…。




-さておき、これからはやっぱりネット上でも有権者が求める情報、それこそ政策だったり、はたまたとっつきにくいようであればその人の人柄だったり、そういったものをどんどん議員はネット上で発信していく傾向は今後強まっていくのはもはや自明ですね。

おっしゃる通りだと思います。毎日Facebookを更新することの価値はさておき、ネットを情報発信ツールとして積極的に活用してきたい。自分の街の地域行政がどんな課題を抱えているのか、市議会議員がどのような働きをしているのか知りたくないですか? 私は知りたいし、自信を持って発信できるような仕事をしていきたい。

どこかで私の名前を知って、覚えて貰って、興味を持って貰い(ネットで)検索した時に、必要最低限の情報だけでなく、有益だと感じてもらえるコンテンツがWEBサイトにある。それが評価にも繋がると信じたいです。スマホにプッシュ型機能が拡張されると、より面白くなると思いますので、今後の技術革新にも期待です。




次回予告


なんとか年内にもう一本アップしたいな!

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  • 高橋拓郎(31歳)
    愛知県知多市生まれ。
    大学在学中に個人で始めた事業を、大学院中退後法人化(法人化のために中退が正しいかも)。
    簡単にコンタクトとれるのでt@takuro.infoまで何か御用があればなんなりと。
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